Takaéの作品

(1)ハンドメイド作家の描くプロレスラーさんのコスチューム〜制作メイキングI〜

この記事は、こちらの記事の続きとなります^^↓

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前回の記事で、

”プロレスラーさんの依頼で、
コスチュームデザインを担当させてもらう”
ことになったこと、

”その様子を公開していこう!”
と決めた
ことを
お伝えしてきました。

この記事では、実際のその時のハイライト、
制作過程をダイジェストでお伝えしていこうと思います^^

最初にして、一番の壁

そう、『顔』です。

 

 

”ヒロ飯島”さんを
コスチュームのメイン(顔)として
描こうと決めた時点で、私は

 

この顔がキマるかどうかで、
作品の迫力も、魅力も、全部決まるヽ(;▽;)ノ

 

と、自分に物凄いプレッシャーを
かけていました。

 

 

そしたら、まあ

ビビってしまって。

 

 

 

 

”格闘技の聖地へのカムバック戦”、
”大事な晴れ舞台だ”と思うほど、

筆が進まなくなってしまいました。

そんな時、やる気を奮い立たせてくれた人が・・・

おじいちゃんの言葉

この後、この写真を元に、描いていきます

 

今現在も、熱心にプロレスを追っている

90代の祖父です。

 

青年期を大田区(これまたプロレスの聖地と言われているらしい【大田区総合体育館】が近い)で過ごしてきたこともあり、プロレスの観戦歴も長く、

 

今でもテレビ放映は必ず見る
という息の長いファン。

 

そんな祖父に聞いてみたところ、

プロレスの魅力は
”とにかく迫力!”

 

祖父の一言で、”迫力のある絵を”、この一点だけに集中する…!と思うことができ、ようやく描き始められたのでした。

顔を描いていく


(早送り動画をダイジェストで見れます♪)

 

再三になりますが、気をつけたところは、

とにかく迫力!

 

あと、表情がヒヨって(弱々しく)ないか。

 

やはり格闘技なので、強さ

ヒロ飯島選手とお話させてもらっている時の
”意志を感じる”表情
魅力的に描きたい、と思っていました。

 

 

あと、彩色に対して

”どんな風に、色は決めているの?”と

(影色で赤やピンクが入っていたりするので)

質問をいただくことがあるんですが、

 

”色に呼ばれる”

 

という感覚、だったりします。

 

漫画家さんで言うところの

”キャラクターが勝手に動く”
ようなものでしょうか。

 

”ここに、この色が欲しいよ〜”

と、色に呼ばれる感覚…。

 

私は、ただ”そうかい、そうかい”、と

呼ばれた(と感じた)色を
ぽんぽんと置いていく。

 

それが積み重なっていく。

そんな感じ。

 

もちろん、意図して『この色』と使う場合もありますが、

基本的には、色と戯れながら、その偶然性を楽しんでいます^^

でけた^^♪

 

江戸出身だからこその色を使いたい

『色には呼ばれる』

と言っておいてなんなのですが(笑)

 

この色だけは使いたいなぁ
と思っていた色がありました。

 

『江戸紫』です。

 

ヒロ飯島さんが、
東京の江戸川のご出身
ということで、

その『ルーツ』を感じさせるような
色を入れたかった
^^

 

江戸紫は、綺麗な藤色です。

 

どこに入れようかな〜と迷いましたが、

結局、メインとなる『顔』に
一番近いところ
にあり、
普段からトレードマークになっている

帽子(キャップ)

の色にすることにしました。

 

これからも、全国の色んな選手と
闘うであろうヒロさん。

 

江戸っ子に生まれ、プロレスを愛して育った

『ご自分のルーツ』を
いつでもそばに、
身近に
感じてもらえたらいいな。

 

そんなことを願いつつ。

 

(ちなみにこれは余談ですが、

帽子が泡のようになっているのは

ヒール(悪役)という存在って

どこか儚く、
消えていく

イメージがあったから。

 

正義のヒーローと違って、

自身の整合性のとれていない、
安定感がない、
左右や上下は非対称の

アシンメトリーで
不安定な感じ

今回の作品は、隅々に至るまで、そんなサブテーマは意識してデザインしようと思っていました。

ぶつかる、新たな壁

履いてみる(立体になると)、アレ…?

 

ようやくメインの顔の部分が決まってきたことで安心していたのも束の間、

新たな問題、勃発です。

 

ここまで、コスチュームを机の上に置いて
『平面』として
絵を描いてきたのですが、

どんな感じで見えるのか
試しに履いてみるか!

と履いてみたところ、

 

立体になった途端
『見え方が微妙』

と気づいたのです。

『泣く』その2(笑)

 

とは言え、泣いてばかりもいられない。泣

 

この後、描いては履き、

バランスを見ては、脱いで描き(笑)

を繰り返すことになります。

 

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次の記事で、こだわったバランスとモチーフについてはお伝えしていきますね♪

桜と新緑の4月1日に/たかえ

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